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2018年09月26日号

ケアの役割、地域に発信 日本GH協会

栃木で全国大会

 公益社団法人日本認知症グループホーム協会(東京都新宿区)は9月7日・8日、栃木県総合文化センターで「第20回記念日本認知症グループホーム全国大会」を開催。グループホーム運営事業者や認知症者など、約1100人が集まった。

 

 

 開会の挨拶で、河﨑茂子会長は「認知症者と同じ目線に立つことがケアの原点。多くの人にグループホームへの理解を深めてもらいたい」とコメント。今大会は、地域包括ケアシステムで求められるグループホームの役割を地域に発信するとともに、参加者との闊達な議論の場となった。
 7日は、開会式の後、厚生労働省による基調講演や、作家の下重暁子氏による特別講演、香川大学医学部精神神経医学講座の中村祐教授による教育講演が行われた。

 


 8日は、午前中に各分科会が開催され、午後にはコーラスやシンポジウムも行われた。
 認知症当事者によるコーラスでは、家族、ボランティア、スタッフなども加わっての合唱が行われ、「故郷」や「しゃぼん玉」などの歌を披露。
 シンポジウム「認知症グループホームケアの素晴らしさ」では、グループホームケアの効果・評価に関する調査結果として、入居直後と3ヵ月後で比べると、認知症の症状や行動などに改善が見られたことが報告された。
 また、介護スタッフが、毎日「よかったこと」を思い出し、日記にすることで認知症の症状や介護者の負担が軽減された事例などが紹介された。