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2018年12月12日号

MCI改善で共同研究/MCS、島津製作所ら

有老入居者のデータ計測
 島津製作所(京都市)、メディカル・ケア・サービス(以下・MCS/さいたま市)、データの統計や分析を手がけるERISA(松江市)と島根大学(同)の4者はMCIに関する生体マーカーの開発に向けた共同研究に乗り出す。

 


 島根大学医学部は日本で最初に脳ドック健診を導入するなど、MRIの活用には実績があり、昨年11月には、ERISAとAIによる脳MRI画像を用いた認知症の早期検出技術の開発を進める共同研究に着手している。一方の島津製作所はfNIRS(機能的近赤外分光法)を用いた生体マーカー計測装置を製造販売している。
 今回の共同研究では、これらの技術を用いて、6ヵ月間、MCSの高齢者住宅に入居するMCIの人など35人を対象に、様々な身体データを計測し、認知機能の改善に関する評価方法を開発する。

 


 将来的には、この研究により開発された認知機能改善プログラムと評価方法について、国内の地方自治体との連携を通じた事業化や、MCSが進出する中国をはじめとした海外への展開を推進していく考えだ。