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2018年12月19日号

ガイア「ケアーズ訪看」1号店を継承 新規開設・M&A加速へ

 訪問看護・リハビリのガイア(東京都中央区)は、WILL WAYESTATE(鹿児島県薩摩川内市)が横浜市で運営していた訪看事業所、及び居宅介護支援事業所「ケアーズ訪問看護リハビリステーション港南」を承継する。譲受価格は非公表。

 


 ガイアは事業承継にあたり100%出資の新会社「ガイアメディケアサービス」を設立。同社を今回の承継の受け皿とする。あえて新会社を設立した経緯についてガイアの柳慎一COOは「旧会社の事業は順調に推移しており、ガイアとは分けて社内制度をそのまま運用するため」と話す。

 


 訪問看護の事業承継、特に単独事業所や小規模法人の承継は非常に難しい。運営方針・雇用形態の変更で看護師の流失可能性が非常に高いからだ。承継における統合作業は相当な慎重さが要求されると言われている。

 


 ガイアは現在、訪問看護事業所12ヵ所を運営。今後は新規出店やM&Aにより事業規模を拡大させ、スケールメリットによる効率化を図っていく考えだ。
 訪看はニチイ学館やセントケアグループ、セコムグループなどの介護大手が拠点数上位を占める。独立系で多拠点展開していたソフィアメディは昨年エムスリーグループの傘下に入った。
 最近では大手以下の中規模訪問看護事業者も買収に向けた動きは活発。これまで規模の経済が働きにくかった訪問看護にも再編の兆しが見えてきた。